認知症サポーター養成講座に参加しました
2019/03/26
庄内コミュニティプラザで開催された認知症サポーター養成講座。
参加者は約60名。会場は満員でした。
認知症への関心が高いことが分かります。
講師は森ノ宮医療大学の横井賀津志先生。
聞き取りやすいテンポで分かりやすく、笑いも交えた内容で、あっという間の90分でした。
特に印象に残った事は、認知症の方の行動は「きれいにしないといけないという感覚での行動」だという事です。
手についた排泄物を家の壁に擦りつける行動は、小さい頃の泥遊びの記憶が残っていて、泥で汚れた自分の手をきれいにするための行動だそうです。
また、排泄物を手に取って団子のように丸めて、タンスの引出しにしまっておく行動は、おはぎを作ってご近所さんに配るつもりでの行動だそうです。
この話を聞いたときに、目の前の行動の結果だけを見るのではなく、
その行動の奥にある認知症の方の気持ちを理解することが大切だと感じました。
どういう風に対応するかも大切ですが、すぐに対応はできないので、認知症の方の行動は「きれいにしないといけないという感覚での行動」であることを知っておく事が重要なんですね。
認知症の方は、自分の記憶の空白を埋めるための確認で、何度も何度も同じことを聞くそうです。そのため、毎回初めて聞いたかのように答えられるかどうかがポイントだと。
でも実際問題、何度も何度も繰り返される質問に対応する事は相当なエネルギーがいるので、近所の方々や第三者も含めてのサポートが必要です。。
今回の認知症サポーター養成講座、とても興味深い内容で、認知症を理解する良い機会となりました。